森美術館
森美術館
「医学と芸術展」を森美術館(六本木ヒルズ)に観に行く。円山応挙の骸骨が波の上で座禅をしている墨絵。なぜかコミカルに見えるし、斬新だと感じた。また松井冬子さんの「無傷の標本」。くねくねと複雑に絡まる木や、女性の足にまとわりつく草、そして不思議な色使いの背景がぶきみさを形づくっていた。森美術館のある53階から下界(といわざるを得ないパノラマビュー)を見ると、東京って一体なんなんだと思わずに居られない。人間が上へ上へと行きたいのは、鳥のように全体を俯瞰するのが単純に気持ちいいということもあるだろう。もっと向上したい、上を目指したいという根源的な欲求もあるだろう、医学と芸術展の後だからか、しかし人間ってこの先一体どういう方向に行くのだろうと下界を見ながら思うのだった。100年後この同じ窓から見た景色はどんな風になっているのか。そんなことを想像させられた。
2010年1月17日日曜日